天才にとって普通とは普通ではない
先日のイベント『対決!華麗なる怪盗VS探偵団』のイベントストーリーを読み終えて思わずスタンディングオベーションを送っていました。
出てくる話が面白いのなんの…スクリーンショットがすごいことに。
当方KnightsPなため「はぁ?またKnightsいんの?いやいや待て待て怪盗衣装!!!」と新衣装にノリノリでライブを叩いていたのですが、一段落してさてイベスト読むぞとなったらこれはヤバイやつだと…
わたしのTwitterのタイムラインでも「今回のイベストヤバイ」と飛び交っており、知り合いの方にも「本当にやばいです…読んでください…」と言われ解放していくにつれて本当にヤバイやつだったと…
まあヤバイしか言えないくらい語彙力は欠如しているんですが本当にヤバかった。
萌えは語彙力をも低下させるとは言いますが(?)萌えというかなんというか…素晴らしいものに対しては本当に"すごい"、"ヤバイ"、"最高"以外の言語を失ってしまうんですね。
まず日本語はヤバイだけで会話が成り立つんだからヤバイ。
日日日先生isヤバイ。
というわけでやっと本題に入りたいのですが、最初に思ったのがなんで日々樹渉いるの!?
完全にKnightsとRa*bitsだけだと思っていたら。
まぁあの友也くんの☆5開花前のカードの友也くんを倒れさせた犯人だったというところで繋がるんですけどね。
てっきりKnightsとRa*bitsの成長ストーリーかと思ったら日々樹渉と友也くんのハートフルストーリーでした(?)
Knightsについても語りたい思いはあるのですが、ここでは日々樹渉と真白友也くんにスポットを当てていきます。
演劇部に所属している日々樹先輩と友也くん。
それはもう日々樹渉は天才です。
元々五奇人の一人であり(現在は三奇人)、学園最強ユニット『fine』所属の演劇部部長です。
それに対して、
真白友也くんは自他共に認める平々凡々な男の子です。
Ra*bitsに所属する1年生。ただかわいいだけが取り柄の男の子です。(まぁどう考えてもあんなにかわいい男の子が普通なわけないよ!)
真白友也という存在はどう転んでも平凡であり普通。
平均値から変わらない存在である。
日々樹渉という存在は大抵のことはなんでもできる天才。
人の期待に応えられるようにいつでも驚きを与えられるように、上へ上へさらなる高みを目指しても高みに登りつめることができる天才である。
この全く対照的な二人ですが対照的だからこそお互い引き寄せられるものがあるというか。
対照的であるとお互いが補え合えるためうまくいくとかいう話ってありますよね。
別にBLとかにしたいわけじゃないんでここでの深読みはやめてね!
だって『普通』の目線からしてみれば『天才』なんてなれっこない!天才なんて天から得た才能であり、中の中にいる凡人がどうにかして手に入れられるものではないんです。
ですがその逆もまた然り。
『天才』にとっては『天才』であることが『普通』でありそれ以上がない。なんでもできたり、凄いと言われることが『普通』なのです。
似た者同士は集まるっていうじゃないですか。
天才の日々樹渉の周りにはそれこそ五奇人と呼ばれるような才能を持った人ばかりが集まる。
そうすると天才の値が彼らの平均値となってしまう。
彼らの中で『天才』というものが当たり前であり普通であったのです。
そこに投入された世間一般の『普通』。(何度でも言うけどあんなにかわいい子は普通にいないよ!!!!)
その普通というのは『天才』の日々樹渉にとってはイレギュラーであり、逆に普通でなかったのかと。
『天才』の中の普通なんていうものは端から見ると『普通』ではなくて、そこで安定してしまうと世間とのズレが発生してしまう。
イベスト中で友也くんに「休日に遊ぶ友達いないタイプだろ」と指摘を受けてyesと返していますがそれがこのズレによるものだと考えられるでしょう。
まず『普通』というものは世の中の状況によって変化します。
そのため普通なんて、平均なんてそんなものは不変の存在じゃないんです。
それでも友也くんは『普通』の存在である。あんさんぶるスターズ!の世界の中でも平均として設定されているのです。
上に行くこともなく、かといって下に行くこともない、そんな不変の存在の普通である友也くん。
『普通』でありすぎるが故に少しでも手を加えれば『普通』からは外れてしまう。
だからこそ日々樹先輩は友也くんのことを"危うい存在"だと言っていたのかもしれません。
ここまで『普通』と『天才』の対比をしてきましたが、ここからは友也くん自身について。
友也くんはまだ高校一年生です。
日々樹先輩も言っていますが「かわいいだけ」の普通の存在なのです。
友也くんにとっての『普通』は『コンプレックス』です。
『普通』から脱却したい、変わりたいと思って提出した演劇部への入部届。
演劇というものは自分以外を演じる、要は自分でない存在になるというものです。
演劇によって役に入り込むことにより『自分』として、『真白友也』として、『普通』としてでない世界が見えるかもしれない。変わりたい。そう思っての演劇部に届けを出した友也くん。
もちろん日々樹先輩にとって友也くんの『普通』は普通でないのです。
彼の普通は一般的でない、『天才』の中の普通でありそれは一般的な視点からすると『天才』の域にあるもので。
今まで『天才』の域でずっと生きてきた日々樹先輩にとって友也くんの『普通』は特別であり決して普通でない、そう思っているのだと勝手に思っています。
表向きでは平々凡々普通で〜〜なんて言ってますが変化したいと思う気持ちの危うさをいつも気にかけています。
『普通』『平均』『平凡』そんな友也くんの目には『天才』『奇人』『変態』なんて言葉で表される日々樹渉は遠い存在ではあるけれど、いつも見守ってくれてる存在、心配性な先輩だとちゃんと映っていると思います。
日々樹先輩は友也くんの危うさを心配していつも見守っています。よくわからん変装とかする変態だけど。
日々樹渉は道化であるため本心がわからないです。何考えてんのかわからないです。でもそのおどけて見せるものが友也くんを支えようとしているものであるならば、それは友也くんを支える1つの手であり守り助け、近づけるものなのだと思います。
だから手が届かない、遠い存在だとは思うけれど、いつも日々樹先輩は友也くんに手を伸ばしているのだと思います。
少し話はズレますが、日々樹渉にとっての天祥院英智の存在と真白友也の存在はどちらも大きいですが日々樹渉の存在が大きく変わる相手だと考えています。
日々樹渉にとっての天祥院英智は敬愛すべき皇帝であり、英智も渉は面白いねなんて言葉をいつもかけながら日々樹渉の芸を驚きを楽しみにしています。英智の憧れは日々樹渉であるから、日々樹渉と天祥院英智の関係では日々樹渉が与える側であり受け入れる側だと。
反対に真白友也。一見日々樹先輩が友也くんを追いかけまわしているようですが、受け入れているのは友也くんだと思います。英智の前では見せない顔、年相応に笑えて、本音をこぼせる。日々樹渉の仮面を取れる相手が友也くんなのだと考えています。
友也くんも「たぶん俺ぐらいにしか部長の相手はできないんだもんな」と言っています。
あれだけ追いかけ回されて嫌だ嫌だ変態仮面!なんて言いつつも逃げない。逃げないということが受け入れるということなのではないかと。
他人が見る自分と、自分から見る自分というものは誰でも異なっていると思います。
日々樹渉から見る真白友也の存在はきっと『普通』だけど普通でない存在であり、真白友也から見る日々樹渉は『天才』だけど天才でない。そんな感じなのかな〜。日々樹渉は友也くんが思ってるほど友也くんのことを普通だなんて思っていないし、友也くんも日々樹渉が思っているほど自信家で器用な人間ではないと思っているのではないかと思いました。
というか今回のイベントで友也くんはそう思ったに違いないよ。
自己評価と他者評価、その差が特別大きかったのが日々樹渉と真白友也だったのではないかと考えてます。
イベントストーリーのこの最後の言葉がとてつもなく好きです。
友也くんの憧れで大好きな先輩は北斗くんかもしれません。
でもちゃんと日々樹先輩も憧れの対象であると思っています。
真白友也というかわいいだけの『普通』の男の子は、誰よりも日々樹先輩のことを追いかけられる唯一の『普通でない存在』ではないかと、そう思います。
早く一緒に映画見ながらお菓子食べて『友達』になってね。
日々樹渉が本心から話し、笑えますように。真白友也が普通をコンプレックスだと思わず更に成長できますように。