バクモエweb(仮)

二次オタからKpopへ移住

愛の化身と隔てる世界

冬の夜のような、寒くて冷たくて澄んだ空気を感じた。

 

ユーリ9話、毎度感動を与えてくれる勇利のスケーティングにあまり魅了されなかった。
雑念が多いことは確かだったけれど、何かが足りなくて、いつもの勇利は?という感想しか出てこなかった。

 

なにかが足りないって、そりゃあ ヴィクトルなんですけど。

 

今シーズンのテーマに「愛」を掲げた勝生勇利。
勇利は目の前で見てくれてる大好きなヴィクトルがいないと愛を証明できない。

勇利もそれではダメだって頭では理解できている。
でも体がヴィクトルのハグを、愛を求めていたんだ。

 

そして、今回のロシア大会のFSはヴィクトルにはどう映ったのだろう。
自分がいないと滑れない勇利?
自分を誘惑する思いでしか滑れない勇利?
それを本当にヴィクトルは望んでる?
これの答えははっきりと割り切れないと思う。
ヴィクトルにとっても勇利は特別で、大切。
ヴィクトルにとっても勇利は驚きを与えてくれる唯一の存在だからだ。
二人ともお互いが無しではいられなくなっている。
それはもうBLなんてものよりも深くて、唯一無二で失いたくないもので、手放したくない「愛」なのだ。

 

ヴィクトルのために滑る勇利は驚かせるために必死で、限界を超えた演技の危うさが魅力なのだ。
その危うさが今シーズンの勇利の得点に繋がっている。
ヴィクトルがいなくても戦えるようにならなければならない。

 

「ヴィクトルがそばにいても、
離れていても、どうせキツさは一緒」

「ヴィクトルと僕で作ったこのプログラムを世界で一番愛しているのはこの僕だ!」

「まだ終わりじゃない、ヴィクトルと金メダルを取ってから終わる」

 

FPを"ひとりで"滑っている勇利の独白。

途中で持ち直したけれど、以前のように自信満々な演技ではなかったのだ。

「今までで正直一番きつかった」
というのはヴィクトルという存在による自分の自信がその場になかったから。
ヴィクトルが自分のコーチであるということが自分の自信になっていたから、その自信そのものがなかったために情けない演技になったのかもしれない。


「ヴィクトルはもうすぐロシアに帰るよ」
という言葉は"期限"をヴィクトルと一時的に離れることによって強く感じたからではないかと思った。
ヴィクトルが自分のコーチであることを"期限付き"のものだと思っているし、"借り物"で"世界から奪った"と思ってる。
そしてヴィクトルがコーチでない限り自分のものではない…
と思っていないわけじゃないけど、ヴィクトルが言葉にしたり証明してくれない限り勇利には伝わらないのだ。
それが8話の駐車場でのやり取りで「僕が勝つって僕より信じてよ」「黙ってていいから離れずにそばにいてよ」になるのだろう。

 

「引退までよろしくお願いします」
「勇利がずっと引退しなければいいのに」

という二人の"期限"が強調されてて、勇利は一度ヴィクトルと離れることによってヴィクトルがいないスケート人生に一時的に戻った。
一度は近づいたけれどお互い期限を意識することによって、また遠慮が出てきているのかもしれない。
"自分の"コーチであるヴィクトル・ニキフォロフはもうすぐロシアに返さなければならない。
「離れずにそばにいてよ」って自分の本心を泣きながら言った勇利が、引退"まで"と一歩引いた。

 

 

「離れずにそばにいてよ」
「離れていても心はそばに」
「引退までよろしくお願いします」
「勇利が引退しなければいいのに」

 

 

わたしの中で「離れずにそばにいてよ」のアンサーは「勇利が引退しなければいいのに」だと思っている。

離れていても心はそばに、っていうのはいつものヴィクトルの他愛ない言葉ではないかとも思う。
全くもってそう思っていないわけではないけれど、それよりも心からスッと出た言葉が「勇利がずっと引退しなければいいのに」で。


「ヴィクトルに話したいこと、いっぱいあるよ。」
「なにから話そう」
そんな風に思っていたのにヴィクトルが腕を広げて"待ってる"中に飛び込んだら期限まで僕のことをお願いします、という言葉以外出てこなかった。

金メダルを"一緒に"取ることができるのは勇利のコーチをしている今シーズンのグランプリファイナルだけ。

その期限に、思いを馳せるのだ。

 

いつもは勇利が立っている場所にヴィクトルが飛び込んで、抱きついて愛を"受け止めていた"勇利が、自分から愛を"求めて"飛び込んだ。

だんだんとヴィクトルと過ごす時間を惜しみ始めている。
ひんやりとした夜のようで少しものさみしい。
この冷たさがユーリ!!!on ICE、氷上の冷えた空気とリンクしているのかもしれない。

 

 

 

離れずにそばにいて

 

僕が勝つって僕よりも信じてよ!!!


ユーリ!!!onICE第七滑走、なんていうかもうタイトルが全て。
ユーリ!!! on ICE,ユーリのスケートの舞台、氷の上でコーチと選手と憧れと愛って感じ。アガペー
氷の上、二人だけの世界。

まだ終わってないのに毎話クライマックスかよって。
神回(一週間ぶり7度目)だった。
あまりに言いたいことがありすぎるから、最終回を終えてから書こうと思っていたのにペンを取らざるを得なかった。

どうやったって勇利にとってのヴィクトルは永久に変わらない憧れの存在で、ヴィクトルにしか成せないことばかりの替えのきかない存在。
ヴィクトルにとっての勇利も驚きを与えてくれる、期待を超えていく存在。勇利じゃなきゃ満足できない。
お互いがお互いじゃないと満足できないしお互いの存在が唯一無二である。

それが伝わってきた第7話だった。
もう7話とか終わるのが苦しい。

 

一位発進で追われることに慣れていない勇利。

独占欲と氷上の快楽で魅せるも、敏感な勇利は……。乱れる勇利をヴィクトルは手荒な愛で攻める ←公式です。

 

勇利が失敗するとヴィクトルは責任を取ってコーチを辞める。
ヴィクトルがそばにいる=勇利が認められている、ということでヴィクトルが勇利のそばにいるということが勇利にとって最も強みなのだ。

勇利はヴィクトルが自分のことを信じてくれている、そんなのわかってる。それでも、それでも欲しかった。
僕よりも僕が勝つって信じてる気持ちが。

誰よりも憧れだった、大好きだった、手の届かないところにいた。
自分ができなかったらヴィクトルは帰ってしまう。
ヴィクトルに自分の存在を認めてもらいたい、ヴィクトルに自分じゃなきゃ、勇利じゃなきゃダメなんだって思ってもらいたいからの

「離れずにそばにいてよ!!!」

これがユーリ!!! on ICEのテーマなんだろうな。

これまでの勇利はヴィクトルはどこか手の届かないところにいる存在で雲の上の存在で、自分のコーチになるなんてのも現実じゃないみたいな気持ちだった。
でも今の勇利は違う。
離れないで欲しい。そばにいて欲しい。僕だけを見ていて欲しい。僕だけのヴィクトル、世界からヴィクトルを奪った男。独占欲。
ここまで言えるようになった勇利はヴィクトルによって自信を得ていることがわかる。

自分のスケート人生をイメージして作ってもらった最初のYuri on ICE 、この曲がパッとしないのはきっと自分に自信がなくて諦めていたから。

そんな諦めていた勇利が自分のそばにいてよと独占欲を表す。

 

泣かれるのには慣れていないヴィクトルがどうすればいいかわからなくて焦るところを見て、ヴィクトルもなんでもできる天才なんて存在ではなくて、コーチとしては未熟な存在であることを認識した勇利はヴィクトルを神格化していないのではないかと考える。

 

落とすところまで落とされた勇利のメンタルは焦るヴィクトルの人間らしさによって気を持ち直しているのだ。
自分よりも焦っている人を見ると安心する法則のような。
焦っているのがヴィクトルだったからこそ勇利が落ち着けたのかもしれない。

泣いた後ってすっきりするし、異様に落ち着く。
コーチとしてどう接したらよいか、仲直りのタイミングを探るヴィクトルに対して鼻をかんだ後のティッシュを拾う時につむじをポン。


「コーチとして未熟すぎるんだよ!ヴィクトルのばか!」


そんな思いの込められた慰めのつむじポン。
背が高いヴィクトルのつむじはあまり見られるものでもない、それはスケート界のトップに立つヴィクトルの頭上には誰もいなくてそこに触れることのできる存在は勇利だけ、というのを示唆しているのではないか。


そしてスタートしたFP。
Yuri on ICEの序盤は落ち着いていて笑みをこぼしながらのびのびと滑っていた。最初のなにかを掬い上げる振りがすごく好きだ。毎話何か違うものを掬っている、得ているとかなのかな。
勝生勇利という存在は23歳の今までの人生をスケートに捧げていた。
ドライで、ちょっと自己中で、ひとりで戦ってきた。(地元とか家族とかは微妙って言ってたし笑)
今まではひとりで考えていた、でもピンとこなかった。これが微妙なYuri on ICE。
でもヴィクトルと出会った今は?
見せたい、魅せたい相手がいる。すぐそばで見ていてくれる。
情熱的で引き込まれるステップへと変化するYuri on ICE、ここから勇利の気持ちもヴィクトルへ、ヴィクトルのために、とピアノの音も強くなりボリュームも大きく変わってくる。

「ヴィクトルは僕じゃなきゃ満足できない!」
「ヴィクトルの愛を知っているのは僕だけ!」
「僕はヴィクトルの想像を超える!」
という勇利の切羽詰まった気持ちは、自分を奮い立たせることができる。

世界で一番大好きで、憧れで、尊敬している大切な存在。
そんな人が自分のコーチで、コーチとしては未熟で。
それでも勇利のモチベーション、魅力全てを向上することができるのは世界でたったひとりヴィクトルだけ。それは他の人にはできないのだ。

大好きな人に認めてもらいたい、こんなもんじゃないって思考錯誤して自分を磨き、驚かせるために技術も魅力も向上する。
ヴィクトルの存在が勇利に無限の可能性を与えている。
魅力も技術も全てをひっくるめて向上心ごと向上させてくれるのはお互いにとってお互いがかけがえのない存在だから。



勇利がヴィクトルの代名詞である4回転フリップを入れなければ、失敗しなければ優勝も目に見えていたのかもしれない。
それでも4回転フリップを入れたからこそ意味があるのだ。
フリープログラムのスケーティング全てに意味があって。

ヴィクトルの代名詞4回転フリップと、ヴィクトルが第一滑走で滑っていた「離れずにそばにいて」という曲。勇利からヴィクトルへの「愛」を意味しているのではないだろうか。

 

4話タイトルにもある「自分を好きになって・・・ 完成!! フリープログラム」っていう自分を好きになり、自分に対する"自信"が勇利には必要だった。

自分を卑下して自衛していたから悪く言われるのは慣れっこだった、でもそんな勇利は勇利も望んでいなかったはずだ。

自分をどれだけ信じれるかによってメンタルの強さは変わってくる。
これまでの勇利とは違って愛を知った勇利はヴィクトルが勇利よりも勝つって信じてるっていう最強の強みを得ることができて、それは勇利からヴィクトルへの愛であり、ヴィクトルから勇利への愛でもある。
自分に自信を持てたからYuri on ICEの曲は完成したし、愛を意識して愛を知れたからこそ自分の魅力を引き出すことができた。

 

以前のコーチはコーチとしては優秀だったのかもしれない。
けれど勇利を勇利の最高点まで持ち上げることができていたかといわれるとそれは違うであろう。
なにも言わなくても、黙っててもただただ自分のことを信じて離れずにそばにいてくれるヴィクトルの存在こそが勇利にとっての自信で最高の強みなんだ。

見てて盛り上がる、"アツく"なるスケーティングはエロスをテーマにしたショートプログラム
見てて心にくる"熱く"なる魅せられるフリープログラムの対比が素晴らしかった。

 

勇利にとっての離れずにそばにいて、というのは愛しさと、ヴィクトルは自分と出会ってどう思うかはわからないけれど、僕はヴィクトルが居てくれるおかげでこんなにも成長して輝ける。って思っているのではないだろうか。
ヴィクトルも現役続行か引退か迷っている際に出会った原石の勇利の存在は驚きを与え続けてくれ、新たな一面を毎度見せてくれる特別な存在で。
それは出世払いでいいなんて言ったコーチ料なんかと比較できないくらいに。

 

(ユーリ!!!on ICEまだ終わってません)

 

 

魔に魅せられる

 

 

ア”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ひとつ前の記事では興奮を抑えながら記事を書きました。

けどあんなに落ち着いて読めるストーリーなんかじゃなかったんだ。

本当にしんどくてしぬかと思った。

あんスは鬱ゲーなのかと思った。

 

しんどかった、くるしかった。

 

でもいろんな人の考察を読もうと検索窓に”英智”って入れると”英智 嫌い”って出てくるのがショックだった。

英智は決して許されることをしていないし、許されるべきでもないと思う。

英智のしたことを桃李ちゃんは知らなくて、英智が白を着続けるために英雄と思っているのだから残酷だなあ。

過去したことがどれだけ酷いことであったとしても、アイドルのファンは舞台上のことしか知らないし、知ることもできない。

英智英智に憧れるファンの桃李の目の前でずっと黒を隠さねばならない人生を送ることになるんだ。

でもそれは英智がアイドルとして認められると同時に、罪を背負わせることになる。

英智は自分のやったことに後悔はしていないだろうけれど、罪を感じていたかったのではないかと思うんですよね。

罪の意識が英智のやったことを今後忘れない、忘れてはならないこととして英智を生かすのだから。

 

黒い英智を見るたびに英智こそがあんさんぶるスターズ!の主役で、彼こそがあんさんぶるスターズ!!!!!!!!!!!!と思うんですよね~~

 

 

それから朔間零がやばすぎてどうしようってなって思わず朔間零の夢女子化が進んだ。

 

返礼祭(まだ記事書けてません下書きにあります)のときにコーギーの口調が昔の零ちゃんだったっていうのはすでに出ましたけど、実際に俺零ちゃん出るとなんだ

この破壊力は?としか言えなかったし、うざそうな前髪もオラオラしてるのにどこかおだやかな博愛のヒトに殺された。

 

俺零ちゃんの好きなところ・・・こんなもんじゃないって・・・

 

 

ほんとにパーフェクトな人だったんだって思うと同時に恐ろしいよ・・・

容姿端麗・語学堪能・権力を持てるのは家が多く投資してる云々から財力のある家系、生徒会長で学院のトップ、特技がジャズダンス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

全人類が好きになるでしょ。

 

 

いやまじで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かっこいにいちゃんだったとしかいえない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

それと同時にそん朔間零が五奇人として悪行を広められてそんなにいきなり悪者扱いして追放されたのかな?って疑問も湧いてきたんですよね。

これは夢ノ咲の生徒しか知らないですもんね…

 

 

そんな追放された朔間零をずっと世界一カッケ~朔間先輩って追いかけたコーギーの気持ち考えると本当に泣けてくる返礼祭がだいすきすぎる人間でごめん。

 

そしてこれ。

 

ほんとただただなんでだよ! 

 

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それからレオぴの話。

五奇人時代は個と集の型にはまっていなかったから個はそのままでは単純すぎるからまとめあげて綻びやすく。

集の長として活動していた天才は集の中での先導者として才能を発揮していたから、個にして「王さま」という役割を与えて潰したのかな。

王さまというのはストーリーの主役が天祥院英智の物語の中の”役割”でその物語の中で生きていたくなかったレオは王さま呼びをひどく嫌がったのかもしれない。

 

ツイートの掲載を勝手にしていいのかわからないので要約しますが、

五奇人にレオを入れなかったのはレオは数を持っていて、その先導者として活躍していた。

レオを五奇人に入れるということはレオを騎士にすることであって、騎士になったレオが死んでも国が残るから強い。というツイートを拝見して思わず拍手を贈ってしまった・・・。

ここでいう国がもしユニットのことならば、レオは英智のように金で結びつけられた、利害関係だけでない、ただただ忠誠を誓える騎士を持っていて、それが瀬名じゃないかなって思ったんです。

 

王は陥落してしまった・壊れてしまったけれども瀬名が一人でKnightsを守り抜いてしまったのだ。

これが英智にはなかったメンバーとの信頼関係で、中でもレオと瀬名って本当にすごい関係だなって思うんですよね。すごいとしか言えない語彙力の欠如。

ユニットは落ちぶれてしまったけれど、瀬名が守り抜いてきたKnightsは誰かの憧れとなり、その憧れが原動力となり王を連れ戻すことに成功して、Knightsは今も歴史のある強豪ユニットとして名を馳せてるんです。

アツすぎるでしょ。

 

月永レオ・・・・・・アンタは幸せ者だよ・・・・・・

そんな月永レオと瀬名泉の少し昔の話。月永レオが壊れてしまったあたりの二人のおはなし「Lion heart」がございます。

 

 

本当に最高すぎるから読んでください。

よろしければ私のブログの記事も。

 

s2ucre.hateblo.jp

 

 

とにかく瀬名本当にレオぴ大好きだなっておもった。

 

 

もう本当に語彙力のないただの腐女子でしかなくてつらい

英智が出てくるとめちゃくちゃ滾るんですけど、この先もあんスの追憶シリーズに殺されていくのかと思うとしにそう。

まいにちがたのしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

推しが幸せでいられますように!!

Knightsの過去と朔間兄弟の過去と羽風薫の過去待ってるからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ではまたの機会に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

天使にならざるを得なかった

 天使にならざるを得なかったのだ。

 

地位・権力・金、すべてがあった。

我儘に振舞ってもついてきてくれる人がいた。

なんでも叶えられた。

でもなんでもできてしまったから、中身が空っぽだった。

 

地位・権力・金で解決できないものがあった。

心の、技術の豊かさがあった人類に嫉妬した、憧れた。

“生きている”人に嫉妬した、憧れた。

 

五奇人のトップであったかつての朔間零は“魔王”と呼ばれていたにも関わらず、人から慕われ、愛され、才能までも持った完璧なヒトであった。

白くなくても、天使でなくても、人をつなぎ止めておける・人の心を鷲掴みできる力を持ったヒトだった。

 

英智は勇者にはなりたくなかったけれど、魔王の座は既に朔間零のものであって学校という名の国を統治していた。

だから朔間零に嫉妬した。

だから、潰した。

 

 英智のやり方で王座が掴み取れていなかったらそれは英智のやり方が間違っていたことになるが、どんな卑怯な手であったとしても王座が掴み取れてしまった。

歓声を浴びていられて王座に居られるというのは英智のやり方が全く間違っていたわけではないと思わざるを得ない。

つむぎは、英智は己の幸福のために、自分の人生をすこしでも良いようにしようと努力しただけであって、それは否定してはならないし、否定することは悪であると言っている。

つむぎみたく、英智は悪くない、それが英智のやり方だっただけと心から言えるように人にはさまざまな考え方があるのである。

きっと英智はその理由を使ったのだ。

 

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英智のやり方は全く正々堂々としていないし、推しが輝いていた舞台を落とされたというのはファンにとっての私達にとっては辛いことだが、同時に英智も五奇人に心底憧れて、その場に並びたかっただけで、そのために取った手段なのだ。

 

誰かにとっては悪いことでも、誰かにとっては良いことで。

五奇人の年長組はみんなそれがわかっていたから、大人しく負けに行き、戦場から退いたのだ。

 

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この英智の死にたくない、がんばらなくちゃ、と心の中で自分を鼓舞、励ますような切羽詰まったシーンが印象に残っている。

 

生きることに必死。彼には時間がないのだ

英智は自分自身までも道具だと思っている節があるのではないかと思う。

自己評価が高くなくて、きっと病弱な自分も呪っただろう。

英智は生まれ持った地位や権力以外はポテンシャルを無視しても平凡なのだ。

五奇人のように溢れる才能も心の豊かさも持ち合わせてなくて、努力で固めた自分の実力となんでも言う事を聞いてくれる使用人が居て、特等席は白い病室の白いベッド。

そんな自分が憎かったはず。

もう少し体が丈夫であれば、自分の描いた夢も理想的な形で叶えられたかもしれない。

自分の存在すら悪であった。

 

 短命の家系で、病弱で、人より人生が短いことなんて分かっていたのだ。

病院のベッドから出ている間に成さねばならないことがたくさんあった。

彼には時間がなかった。

生き急いでいた彼のやり方は決して善いやり方ではなかった。

自己中心的で、横暴で、タチが悪い。悪いとしか言いようのないやり方だったけれどきっとそれは本人も自覚済だったことだろう。

それでよかったのだ。

天祥院英智は白く有りたかったわけではなかった。

良、善、正義、勇者、白が正しい・よしとされる世界が嫌いだった。

でも世間的には白が正義とされることが多くて、多数の票を得るために、対立するために白を着た。

勇者のフリをした。

手段を選んでいたら時間がなかったから。

効率的で最も確かなやり方だったから。

元々五奇人の討伐が終わればfineは開散の予定だったから白を脱ぐ予定だった。

fineとは元々曲の終わりを指す意味である。

英智はこの戦いが終われば天使の仮面を被るのをやめて白を脱ぐ予定だったはずなのに、自分が渉に憧れたように、英智に憧れて追いかけてきた桃李の存在によって白を着続けている。

 

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かつての自分のアイドルが渉だったように、桃李のアイドルは英智なのだ。

たった一人でも自分に憧れてくれる人がいるならばそれは立派なアイドルで。

誰よりも生きることに、輝くことに精一杯で、誰よりもアイドルになりたかった英智にとって桃李の存在は英智の罪の意識を少しでも軽くしてくれる存在になっているだろう。

これから先も、決して白を脱ぐことはできなくなってしまったけれど、自分が誰かに憧れられるアイドルまで上り詰めた英智にとってそれは仮面の白ではなく、立派な白になっているのではないだろうか。

 

 

 

 

月と太陽は照らし合う

 

プライベッターからの転載!

 

 

 

バイトでスタダは切れなかったんですが、読み終えました。

ホモとホモの詰め合わせ〜ホモを添えて〜か?!?!?!?!?、?!?!!る!?!?

としか思えなかった…いや…りつまおのお話なのか〜〜へ〜〜そっか〜〜!とか思って凛月Pはワクワクしてたんですよ。
ホモとホモの詰め合わせ〜ホモを添えて〜にホモのデザートが付いてきた・・・
そんな感じです。


いやさ!まずなに?!?!?!痴話喧嘩じゃねーーーーか!!!!!!!!!!

あらすじ見てなんじゃ!?これはなんかあるか!?と思ったら痴話喧嘩!!!!!!
本当にただの痴話喧嘩だった・・・
幼馴染がお互いへの愛を深めて終わりました。

まずわたしはおホモだとりついずの民なんですが、りつまおも好きなので 今回のイベント中はりつまおの母となってイベストを読むと決めてたんですがまずストーリー読み終えて思ったの

まじで転校生いらなくね!?、?!?、?

ワレを置いてくな!!!!!!
本当に転校生の存在がないものすぎてワロタ。
わたしはどちらかというと男子高校生の青春にスポットを当てて転校生の存在というかあんず受は好きなんですけど、イベストに恋愛要素はそんなにいらない派で(返礼祭の薫は最高でした)、今回の転校生置いてけぼり感には爆笑したんですが、これでよかったと思ってます。

そんなことは置いておいて。

いや!!!あのさ!!!まおの尖端恐怖症が凛月が噛んだ=牙が原因ってそんな?!?!?!
いやいや!!!!!二次創作かよ!!!え?!?!?公式でいいの?!?!れ?!?いいのか!!!!!!やったーーーーーー!!!!!
といった感じでまさかの前髪下ろしてるのもキツかったなんて思わなかったですよ。
そのまおの前髪あげるときに使ってた芋ケンピをりつが耳かけるのに留めてる・・・そんな・・・ホモ・・・世界を抱きました。

まおがりつの牙が原因で尖端恐怖症になり、尖ったものを恐れて怖がってるっていうのが、りつが原因だってのを嬉しがるりつ、最高に歪んでて好きです。尊い。

まおの情けなくてみっともないところが好きな、ダメなところが好きなりつっていいですよね。
いいところが好きなのはわかるけど、圧倒的にわたしもダメなところが好きってなってしまうタイプ。
りつの俺のせいで凹んで落ち込んで、傷ついてくれて嬉しい♪のセリフが死ぬほど最高だった。
もう最高級デザート。歪んでるヤンデレ入ってるりつ最高では?
そのあとのごみくずみたいに使い潰されて捨てられても、俺はま〜くんの流した血や涙すら一滴も残さずに愛するから。ってセリフよ・・・
りつまおりつの在り方だなって思いました・・・。
わたしの中のりつまお感はよく語ってるんですけど『共依存』だと思ってるんです。
お互いがお互いを必要としている、けど多分まおの方が承認欲求が表に出てないだけで凛月より重いのかもなとか思ったり。
りつは素直だけどまおは素直に人に甘えたりできない。
りつはそれを分かってる、知ってるからわざと自分がまおに甘えてまおがそれに応える、そうしてお互いがお互いに依存して大事で特別な存在になってるんだと思ってます。

りつがエピローグでいうま〜くんが、そうやってみんなの役に立つためにどれだけ努力を重ねてきたのか、知らないくせに…ってセリフ。
りつはずっとずっと隣で見てきたから知ってるからこそ言えるこの上辺だけで一緒にいるわけじゃないってことが伝わってきて最高です。
努力してるまおのことを一番認めてて愛してるから自分はまおがまおでいられるように甘えて世話を焼いてもらう、離れないって安心を与えてあげてるのかなとか思ったり。

凛月が甘えたりするときによく言う感謝してっていうのはこういう意味合いも含まれてるのかな〜〜とか。
そうだったらいいな・・・!まおは意味がわかってなくてなんだよそれ笑とかって感じでも、りつだけがその意味も込めて言ってるとしたら最高に最上級に萌える。

言葉の真意は伝わらなくてもいいから言葉に出す的な・・・そういうのが好きです・・・
なんでもないよってさらっと済ますんだけど、感謝してに込められてる 死ぬまで一緒にいて、甘やかして世話を焼いてねって言葉がりつまおりつのテーマというか口説き文句というかなんというか。
なんていうかホモとかそういうのより凛月と真緒っていう二人の存在に名前をつけるとしたらって感じ。
まおが素直に言えない分をりつが言葉に出してるとかそんな感じで思ってます。
意外と一番甘えてるりつがま〜くんの求めてるものにちゃんと応えてあげてて、たくさん甘えてるりつがまお愛を当たり前だと思ってないのいいですよね。
まおが人から感謝されることに飢えてるってことをわかってるからスキスキして甘えてま〜くんが必要だよって伝えてあげてるりつの素直さにまおも助けられてると思ってます。

それからりつにとってまおはいつまでもずっと太陽であるならば、まおにとってりつはずっと寄り添ってくれる月のような存在なんだと。
日の光の元に生きる人間と暗闇の中で生きる吸血鬼は相容れないようでお互いがお互いを照らしてる、寄り添ってるなくてはならない存在なんだなあ…


とまありつまお尊い†論はここまでで、ここから短い単発感想


・いつでも俺を最優先にしなきゃ駄目でしょ?とかジュースでゴネるの最強に甘えてて自分が第一で当たり前って思ってるの最高だな!?最高

・首筋にちゅっちゅってなに!?ま〜くんは首が弱い!?そうか…そうなのか…世界を抱いた

・りつだけりっちゃんって呼んでもらってま〜くんはまおに変わってるってところがりつだけ置いてけぼりで前に進めてないってのを指してるのかなあ

・零ちゃんの泣き声無理wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなんなん!?おーいおいおいおいってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそこからの我輩お兄ちゃんじゃもの!安定の兄です。敬語で返すりつ萌えゆ。。。ほっけーのおばあちゃんは絶対そんなこといわないからほっけー安心して

・ママにほっちゃんって呼ばれてるほっけーマジで可愛くない!?ままスゴイ可愛いイメージ

・朔間先輩とギターが弾きたいってごねてたコーギーかわいすぎない!?零晃††††††

・朔間零、朔間先輩からの伝言ではなくあえてお兄ちゃんからの伝言なのはやっpり同じ時間を生きる者として、兄として人付き合いのアドバイスを贈りたかったから!?
「ピアノは独りでも弾けるが、誰かと音を合わせる方がずっと快い」ってやつピアノをりつに例えてるのかなとか思ったり。
喩い、それで灰と化そうともそれだけが我らの救いなんじゃってのは楽しみ、喜びを分かち合った結果灰と化すのだから悔いはないってことなのかな。

・お兄ちゃんみたいに大好きな子を永遠に繋ぎ止めておける魔力は、甲斐性は俺にはないしってやっぱり朔間零圧倒的カリスマ性を持ち合わせてるんだなあ…

・まおのピアノといえばりっちゃんだもんな!って最高!

・ 生きてるんだから変わり続けるしかないじゃん。それでも俺が凛月の幼馴染なのは変わんないから。いろいろ忘れちゃうこともあるけど、積み重ねた毎日だけは消えて無くなったりしないよ。って・・・・・・・・・・・・・この言葉で凛月は救われたと思うよ。変わっていくけれど変わらないのはりつとまおの関係性。どうやっても幼なじみではなくならないっていうその確かさ・・・・

・てか凛月キーボードじゃねーじゃん!勝手に勘違いしてたわ!グランドピアノ持ち上げる朔間零怪力すぎるわクソワロタ

・零ちゃんの言う「駄々をこねて不貞寝しとらんで、さっさと起きて追いかけよ」ってセリフ最高じゃない!?凛月も核心突かれてるからなにも言えない…

・凛月の世話には飽き飽きしてるけど、手は抜かないって衣更真緒なんなの〜!?!。!。、?、?、?、?、?!?!?、?保育士衣更かよ!


・まおのあぁもう!楽しくって幸せで、世界中の人間ぜんぶに抱きついてまわりたいぐらいだよ、
あっはは♪これだから、アイドルって最高だ!のくだり死ぬほど泣きました。アイドルがアイドルを楽しんでて、自分の存在であるアイドルのことを最高だ!って言ってるの最高に嬉しいです。アイドルはある程度やらされてる感がある方が魅力になるかもしれないけれど、それでも自分の意思でやってる存在は必ず誰よりも輝いてる!

・今回りつめっちゃお兄ちゃんの話しない?!零ちゃんの好きな曲は聴き慣れてるから普通に弾けるってそんなの朔間bro.ちょっとねえちょっと。鍵盤弾いてるりつが公式で見られてもう悔いはないです† まさかピアノ設定ここでくるのかとか思うと…

・りつのアイドルになった理由が零ちゃんだった件はやっぱり朔間凛月は果てしなくお兄ちゃんが好きなブラコンなんだなって改めて実感した・・・兄者がアホみたいに夢中になってるって言葉から零ちゃんはあんスタ界では学生としては最年長で先導者で、いつもほんわかしてる印象でしかないけど、そんなアホみたいに夢中になってるってのが弟にも伝わるくらい夢中になってるのすごく嬉しかった・・・。やっぱり上でも述べたけどアイドルがアイドルを楽しんでくれてるのが一番嬉しい。

・まおがりつにお前もアイドルだもんな♪って言ったの最高に泣きました。そのあとの凛月が夢の中から脱けられなくなったってそんなの凛月だってアイドルを楽しんでるんだって思うと、アイドルを辞められないって思ってるのすごくすごく嬉しい。


・晃牙くんが零ちゃんの真似をしたがるの最高に零ちゃんに憧れてる、追いつきたくて大好きな先輩なんだなってのがまた分かって最高に可愛くてきゅんときた。返礼祭の記事まだ途中なんだけど、零晃ってお互いがお互いめっちゃ好きだしかわいいかっこいい大好き大好き!な幸せな感じすごいよね。


・昔はりつのま〜くんでまおのりっちゃんだったなんてそんなそんな・・・あっっっっやめっっっっっっっ・・・うあ・・・・こんなに公式から恵んでもらっていいのか!?

・ 安心して、怖がらなくていいよ。俺だけは、ま〜くんのことを嫌いにならないからっって!!、!、まおがいちばん求めてる言葉をいちばん求めてる人に言われたのスゴイ嬉しいだろうなあ・・・・・・・・
だからこそ今回ずっとそばにいてくれて安心しきってた相手と喧嘩してめちゃくちゃ落ち込んでたんだなあ。。。りつは欲しい言葉をちゃんとあげてる。えらい。

・あったかくて光に包まれてる太陽みたいと思ってるま〜くんが実際強くなくて怖がりでりつを必要としているのいいなあ††